この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
依頼者は長男で、親と同居していたが、最後の半年くらいに妹が引き取って生活をし、その際に遺言書が作成された。幸い極端に偏頗な内容ではなかったがそれでも長年面倒をみてきた長男としては不満のある内容であった。遺言書の筆跡も疑問視され私的に鑑定をしている。長男と次男からの依頼で着手金は各30万円。
解決への流れ
調停を申し立てて筆跡を問題にする一方、不動産の処分について相手方と協議をし、当方の依頼した不動産業者により相当額での任意売却が実現し、不満ながらもそれなりの分配で解決した。
調停においては、争点は争点として、他方では具体的解決を想定しての進行が必要であろう。本件では不動産の高額での処分が課題となり、また付き合いのあった業者が関与することで現に居住していた当方依頼者の移転先の確保や退去時期の設定などが図られ、これが解決に役立ったようである。